複数の証券会社に口座を開設する6つのメリット【証券口座を開設する前に理解しておくこと】


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複数の証券会社に口座を開設する6つのメリット


目次
1.取引別手数料の違い
2.取扱商品の違い
3.注文ツールの違い
4.損益を取引別に把握するために
5.口座を開設するだけで得られる情報ツール
6.証券口座がストップしたときに備える
7.まとめ




1.取引別手数料の違い


証券会社によって取引ごとの手数料は様々です。中には同じ取引でも1000円以上手数料が違う取引もあります。1000円であれば1食分の価値があります。また数十円の差であれば気にしないで取引されるかもしれませんが、年間積み重なればその差は馬鹿にできないほどの金額になります。

もちろん投資は儲からなければ意味がないのですが、節約できるところは節約すべきです。多くの証券会社を比較し、できるだけ手数料の安い証券会社を利用するようにしましょう。

手数料が50円違えば6回取引しただけで牛丼が食べれます。これが1年間積み重なると考えてみてください。

手数料が安いことで有名な証券会社はライブスター証券 GMOクリック証券ですが、取扱品ごとに手数料は異なります。また、約定代金ごとにも各社手数料が異なりますので自分自身の取引形態にあった手数料体系の口座を選ぶことをおすすめします。

以下取引別に手数料面でおすすめの証券会社をまとめておきます。

現物取引
ライブスター証券

現物一日定額
50万円以下 GMOクリック証券
50万円超   ライブスター証券

信用取引
GMOクリック証券

信用一日定額
GMOクリック証券

ETF
フリーETF  カブドットコム証券
それ以外   GMOクリック証券

日経平均先物
立花証券 

大口取引
GMOクリック証券 

最安値手数料を掲げているGMOクリック証券は多くの分野で手数料最低水準を保っています。しかしながら、他の証券会社も約定代金によってはGMOより安い場合がありますので一概にGMOだけを使えばいいというわけではありません。ただ、手数料を安くというのであればひとまずGMOクリック証券かライブスター証券を開設しておくことをおすすめします。

参考記事

一番手数料が安い証券会社とは」

「ライブスター証券のデメリット(評判)について」


「総合的に手数料がおすすめな証券会社」

「ETF取引に最適な証券会社」

「現物取引に最適な証券会社」

「デイトレードに最もおすすめの証券会社」

「一日定額取引に最適な証券会社(信用取引)」


2.取扱商品の違い


次に取り扱い商品の違いについて比較してみます。証券会社によって取扱商品は異なります。これも証券会社を選ぶ一つのポイントとなるでしょう。以下、主要な証券会社の取扱商品を比較してみましょう。

国内株式 信用取引(買い売り)
カブドットコム証券 SBI証券

国内株式 信用取引(買いのみ)
GMOクリック証券 マネックス証券

米国株式
SBI証券 マネックス証券

中国株式
SBI証券 マネックス証券

韓国・ロシア・ベトナム・その他海外株式
SBI証券 

投資信託
SBI証券 カブドットコム証券 マネックス証券

TOPIX先物
SBI証券 カブドットコム証券 

TOPIX先物mini
カブドットコム証券 
SBI証券

海外先物
カブドットコム証券 

CFD
カブドットコム証券 GMOクリック証券 マネックス証券

FX
カブドットコム証券 GMOクリック証券 マネックス証券 
SBI証券


海外株式はSBI証券でないと取引できないところが多いので海外株式をメインに考えているのであればSBI証券をおすすめします。その他、TOPIX先物miniはカブドットコム証券とSBI証券でなければ取り扱っていません。手数料の安いGMOクリック証券とライブスター証券ですが、取扱商品については他社より不足している部分もありますので手数料の安さだけではなく取引の目的ごとに証券会社を使い分けるようにしましょう。

参考記事
「最も取扱商品が多い証券会社」


3.注文ツールの違い


次に注文ツールの違いについて見ていきましょう。証券会社によって使える注文方法は異なります。逆指値注文、追跡指値注文、Uターン注文、トレーリングストップ注文、時間指定注文等、様々な特殊注文があります。

以下、特殊注文について主要な証券会社ごとに比較してみましょう。

 逆指値 追跡指値Uターン
注文
トレーリング
ストップ注文
時間指定
注文
SBI   ○   ○   
カブドットコム
  ○  ○  ○  ○
GMO    ○   
ライブスター  ○  ○  ○   
マネックス  ○  ○  ○   












トレーリングストップ注文や時間指定注文はカブドットコム証券のみでしか取り扱っていません。自動的にロスカットの金額を更新してくれるトレーリングストップ注文は値動きの激しい日経平均先物取引等で重宝します。自分の投資スタイルに適した注文方法を備えている証券会社を選ぶようにしましょう。



4.損益を取引別に把握するために


次は損益を取引別に把握することについてです。例えば株式の現物取引と日経平均先物取引を両方同じ証券会社の口座で取引していたとします。ここで日経平均先物が損をしてしまい追証が必要になったとしましょう。そんな時、同じ証券会社であれば含み益のある株式を決済して追証に回してしまいがちです。今、決済のときではないにもかかわらず日経平均先物が旨く行っていないからといって決済していたのでは投資プランが崩れてしまい、適切な投資判断ができなくなってしまいます。

また、一つの証券会社の口座で別々の取引をするとどの取引がどれだけ利益をあげているのかを把握することが難しくなってしまいます。取引目的別に証券会社の口座を持ち、それぞれの証券会社の口座で管理することにより、損益を単独で把握し、適切な投資判断をすることができるようになりますので投資目的別に証券会社の口座を分けるようにしましょう。


5.口座を開設するだけで得られる情報ツール


次は口座を開設するだけで無料で利用でき情報ツールについて紹介します。

証券会社の口座を開設するだけで証券会社によって役に立つ様々なツールを利用することができます。特にお薦めなのが丸三証券の日経テレコン21です。日経テレコン21は丸三証券の口座を開くだけで無料で利用でき、日本経済新聞の電子版や各種経済誌も見ることができます。毎日日経新聞を購読している人は丸三証券の口座を開設して、電子版を利用できるようにしておきましょう。日々の通勤や時間のあるときにスマホ等で日経新聞を見るようにしましょう。

証券会社別に以下のような情報特典があります。

日経テレコン21
丸三証券

会社四季報
SBI証券 カブドットコム証券 GMOクリック証券 マネックス証券

四季報速報
マネックス証券

ロイターニュース
SBI証券 カブドットコム証券 

日経会社情報
丸三証券

情報ツールを利用するためだけでも口座を開設しておくと便利でしょう。証券会社の口座維持手数料は無料ですので開設だけして入金をしなくても問題ないと思います

日経テレコン21は月額購読料8,000円もします。
丸三証券の口座を開設することで年間96,000円もお得なので超おすすめします。

参考記事
証券会社別無料で利用できる情報ツール比較」




6.証券口座がストップしたときに備える


次に証券会社の口座がストップしてしまった時のための必要性についてご説明したいと思います。

2006年のライブドアショックのように株価に大きな影響を及ぼすニュース等が報じられた場合、売り注文が殺到し、サーバーがパンクしてアクセスできなくなることが将来また起きるかもしれません。そのような時に一つの証券会社の口座だけでしか運用していなくて、その口座がストップしてしまったら損失が膨らむのをじっと待っていることだけしかできないでしょう。

複数の証券会社の口座を持っていれば、他の証券会社から売り注文をかけてリスクをヘッジすることができます。株を保有しているということは常にリスクと隣り合わせです。非常事態に備えていないと今まで積み重ねていた利益が一気に吹き飛んでしまうので必ず複数の証券会社の口座を持つようにしましょう。




7.まとめ


以上が複数の証券会社の口座を開設する6つのメリットです。

証券会社の口座を開設するためには身分証明書のコピーを提出したりと面倒な点も多いですが、将来の投資ライフを考えると必要性に応じて複数の証券会社の口座を開設しておくことは大きなメリットがあります。中にはライブスター証券のように身分証明書を写メールでメール送信すれば解説できるお手軽な口座もありますのでそれだけでも開設しておくというのもいいでしょう。

証券会社の口座を一つしか開設しないというのは確かに口座開設の手間を省けます。

ですが・・・

@ 一つの証券会社の口座をに絞ってずっと手数料を多めに払い続けるのか(金銭面)

A 一つの証券会社の口座に絞って取り扱っていない投資への機会を失うのか(機会面)

B 一つの証券会社の口座に絞って便利な注文ツールを使わずにい続けてしまうのか(利便性)

C 一つの証券会社の口座に絞って数種類の取引をしてしまうのか(損益の合算)

D 一つの証券会社の口座に絞って情報ツール無料で利用しないのか(情報面)

E 一つの証券会社の口座に絞って将来のサーバーストップリスクに備えないのか(口座凍結リスク)

以上の6つのリスクを背負うことと、口座開設の手間を省くメリットとを比較して考えてみてください。複数の証券会社の口座を開設する理由が理解できるはずです。





当記事で紹介した証券会社 口座開設リンクは以下より

No.1 カブドットコム証券
三菱東京UFJ系列の証券会社、大手で安定した証券会社である。注文方法の多さでは他の証券会社を圧倒している。手数料面では現物・信用取引手数料無料のフリーETFやNISA口座の国内株式取引手数料を1年間無料や信用取引手数料の減額など、手数料の割引をすすめている。TOPIXmini先物や日経VI指数先物等、指数先物商品は他の証券会社で扱っていないものまで取り扱っており、初心者〜上級者まで愛用されている証券会社である。

No.2 GMOクリック証券

手数料面で高評価を得ている。現物・信用取引・日経平均先物取引の手数料を節約したいならおすすめ。

No.3 ライブスター証券
こちらも手数料面でGMOクリック証券と肩を並べている。手数料面で現物取引・現物一日定額取引・日経平均先物は現段階でGMOクリック証券を若干上回っており、手数料を節約したならライブスターをおすすめする。

No.4 SBI証券
口座開設数ネット証券NO1の大手証券会社。取扱商品では日本一といっても過言ではないだろう。海外株式、IPO等、上級者向けの商品にトライするのであればSBIがおすすめ。手数料も安く、単に国内株式だけであっても問題ない。セミナーやサポート体制が充実しているので初心者から上級者までおすすめの証券会社だ。NISA口座を開設するとNISA口座枠内では国内株(売・買)および海外ETF(買)の手数料が恒久無料のようだ。

No.5 丸三証券

なんといっても日経テレコン21を無料で使えるというのがお得。日経新聞も電子版でいいというのであれば丸三証券の口座を開設しておくことをおすすめする。年間で10万円近く節約することができるのでおすすめだ。

No.6 マネックス証券
四季報速報等、情報ツール面で強みを持っている。口座開設をしておくだけでもメリットがある。海外株式も多く取り扱っている。

No.7 むさし証券
 
大口取引であれば手数料安いためおすすめ
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